●適応機制とは、どのような概念か?
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前回では、適応機制について解説をしました。今回も、引き続き、適応機制について解説をしていきます。適応機制とは、不安や緊張感、などから…
「自分を守る」
ための方法です。そのための心理的な反応を適応機制と言います。前回では、以下の適応機制について解説をしています。
- 逃避
- 退行
- 抑圧
- 代償
- 補償
このような作用について解説をしています。その他にも、以下の種類があります。
- 合理化
- 昇華
- 同一化
- 投影、投射
- 置き換え
- 反動形成
今回は、残りの適応機制について解説をしていきます。まずは、「合理化」について解説をしていきます。
合理化とは、失敗の原因を「正当化」する場合などが該当します。例えば、欲しいものを入手することができなかった場合、「本当は、ほしくなかった」というような状態を言います。
昇華とは、実現できない行為を「価値ある行為」に置き換える、心理状態を言います。例えば、不良少年がボクシングの選手を目指す。などの心理状態が該当します。
同一化とは、憧れの人物と自分を同一視する、心理状態を言います。例えば、憧れの歌手と同じ服装をする。などが該当します。
投影、投射とは、自分の中の「認めたくない感情」を他人に原因がある。とみなす心理状態を言います。例えば、自分が嫌いな人について「あの人が自分を嫌っている」と思いこむ。
置き換えとは、「愛情」などの欲求を、他の対象に向けて、表現することを意味します。例えば、子供に拒否されている親がペットに愛情を注ぐ、などの行為が該当します。
反動形成とは、自分の認めたくない感情と正反対の行動を行います。例えば、自分が劣っている。ということを自覚したくないために、他人からの援助を拒否する。
適応機制は、このような種類があります。それでは、今回の内容をまとめます。
- ●適応機制
- 「不安や欲求不満などから、自分を守る心理状態」
- 合理化→自分の失敗を正当化する
- 昇華→自分の行為を価値ある行為に置き換える
- 同一化→憧れの人物と自分を同一の存在としてみなす
- 投影→自分の認めたくない感情を他人のせいにする
- 置き換え→自分の欲求を他の対象にむける
- 反動形成→自分の知られたくない感情と反対の行動をとる
適応機制には、このような心理状態があります。介護福祉士試験でも出題される可能性があります。それでは、次回は…
「心の治療的ケアとは?」
について解説をしていきます。
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